photo by DAICI ANO
M-HOUSE
建築:architecture WORKSHOP / 北山恒・江向映・小林由里恵
構造:構造計画プラス・ワン
設備:総合設備計画
施工:小川建設
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敷地は南面に大きく開けた高台の頂にある。この住宅は親子の2世帯住宅なのだが、それぞれが完結したふたつの住宅をブリッジで接続するという形式でできている。外部にはほとんど開口をもたず、内部に抱え込んだ大きなヴォイドからだけ外部と交通する空間形式と、中央に空間のコアをもつのだが、その外周に外部に開放された空間をもちそこに生活を支える機能を配置する空間形式、というふたつの異なるダイヤグラムを建築に置き換えた。
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中庭を抱え込む閉じた空間形式の住居は世界中で類型を見ることができるが、周囲に開放された緩衝領域をもつ開放性の高い空間形式の住居は日本に特徴的なものである。身体に優しい温帯モンスーン気候であることや外部に対して無防備でいられる社会環境がこのような空間形式を担保している。この開かれた空間形式では、伝統的な住居には当たり前のようにあった縁側のような空間を主題とした豊かな空間が実現している。
(北山恒)
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所在地 東京都
用途 住宅
敷地面積 758.23m2
建築面積 305.25m2
延床面積 561.07m2
階数 地上3階
構造 RC造
竣工 2004年2月
掲載 新建築住宅特集 2004年8 月号