photo by DAICI ANO
FACADE RENOVATION IN SHIBUYA STATION SQUARE
建築:architecture WORKSHOP / 北山恒・江向映・藤田靖人・加藤光剛
総合プロデュース:浜野総合研究所
構造:江尻建築構造設計事務所
設備:団設備設計事務所
照明計画:KILT PLANNING OFFICE
施工:大成建設
渋谷ハチ公前の広場を囲むファサード群はおそらく日本で最も広告効果の高い立面である。私たちが基本構想に参加したQ-FRONTはダブルスキンの超高透過ガラスのなかに走査線のようなルーバー状のLED発光体で巨大なスクリーンとしている。ハイテクの広告ファサードである。 今回の仕事はこのQ-FRONTと同じ渋谷ハチ公前の広場を囲む建物なのだが、築40年の雑居ビルのファサード改修である。この場所の広告価値が高いことから広告装置を組み込んだ厚みのあるファサードを提案した。Q-FRONTと同様の超高透過ガラスを使用したダブルスキンのなかに回転する縦ルーバーが仕込まれ、それが広告媒体となるというローテクの広告ファサードである。 上階の4,5階はバックプロジェクションを行うシネマカフェのスクリーンがハチ公前の広場から観ることができ音声はケータイでアクセスするという仕掛けを考案していた。このシネマカフェは事業者の賛同を得られず計画で終わっている。
(北山恒)
photo by DAICI ANO
所在地 東京都渋谷区
用途 テナントビル(リノベーション)
改修面積 775.19m2 (ファサード部分:72.29m2)
階数 地上1~5階部分
構造 SRC造
竣工 2005年10月