photo by hiroaki tanaka

KATTA PUBLIC GENERAL HOSPITAL

公立刈田綜合病院

建築:architecture WORKSHOP / 北山恒・太田憲治・河嶋麻子・濱名直子・江向映

   共同設計:芦原太郎建築事務所・堀池秀人アトリエ

構造:織本匠構造設計研究所

設備:建築設備設計研究所

外構:アーククルー

照明デザイン:ライティングプランナーズアソシエーツ

サインデザイン:日本デザインセンター

施工:鹿島・安藤・奥田特定建設工事共同企業体

 


 

病院建築は命を預かる施設であるため、医療行為の効率で空間構成が決定される。そのため低層階に診療部門を配置し、看護単位で決定される病棟の平面を重ねた墓石タイプの標準設計が存在する。

photo by hiroaki tanaka

計画地は白石市の近郊にあるもともとはは農地であった丘陵地で、周囲には建物はない。市内にも高層の建物はない地方なので、できるだけ低層の病院が成立しないか検討を重ねた。病院建築の研究者の助言やヨーロッパに存在する利用者を主体とした低層の病院建築を参考にして計画案をまとめた。

sketch by koh kitayama

photo by hiroaki tanaka

基本計画では一辺120mの正方形平面であったが、実施設計の中で120m×140mの矩形の平面をもつ3層の構成となっている。最上階はポーラスなプレートというイメージの病棟である。板状の平面に多数の外部空間を配してどの病室も中庭をもつ、採光と通風と庭と植物を身近に感じるようになっている。
このポーラスなプレートを持ち上げたピロティのような空間に2層にわたって診療と管理部門が置かれる。1階は外来と救急と検査という最も利用者の頻度の高い施設、2階は手術室や管理といった目的的な空間となっている。

(北山 恒)

photo by hiroaki tanaka

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1F PLAN

photo by hiroaki tanaka

photo by hiroaki tanaka

3F PLAN

SECTION

所在地  宮城県白石市

用途   病院

 

敷地面積 55,162.22m2

建築面積 15,862.40m2

延床面積 25,862.40m2

階数   地上3階 

構造   鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄筋コンクリート造+鉄骨造

竣工   2002年4月


日本建築学会作品選奨受賞
日本建築家協会賞
東北建築賞
医療福祉建築賞
グッドデザイン賞
公共建築賞東北地区優秀賞

 

掲載 JA65 PARALLEL NIPPON 2007/spring
   FUTURARC /中国 2006夏季
   作品選集 2004
   東北建築作品集 2003
   Nursing Today 2003/02
   LANDSCAPE DESIGN 2002/winter
   JA48 yearbook 2002
   日経アーキテクチュア 2002/06/24
   新建築 2002/06

   JIA Architect of the Year 現代日本の建築家 / JIA 2006
   実例に学ぶCASBEE 環境性能の高いサステナブル建築はこうつくる / 日経BP社 2005