都市美 創刊第1号

責任編集:山本理顕 発行:名古屋造形大学

装丁:廣村 正彰+中村 一行(HIROMURA DESIGN OFFICE) 本文デザイン:東仲 雅明、廣村 正彰+中村 一行(HIROMURA DESIGN OFFICE)

定価:本体1500円+税

A5判・並製/216ページ

2019年8月1日

 

山本理顕責任編集『都市美』 創刊 

隣人と共に住むための都市、人々の生活を美しいものにするための芸術活動を名古屋造形大学から問う「都市美」。創刊特集は「コミュニティ権 新しい希望」と題し、コミュニティをつくることを権利として主張する。大澤真幸×木村草太×山本理顕の鼎談「家族の成立 コミュニティへの飛躍」、小熊英二×山本理顕「建築はコミュニティをつくれるか 経済・記憶・時間」をはじめ、ジャーナリストの武田徹、宗教学者の島薗進らの論考を収録。 ほか、名古屋造形大学のユニバーシティ・デザイン改革の詳細と、並行して行なわれる2022年の大学移転にかんする建築ドキュメント、生活圏と経済圏が混在したコミュニティを賞する「LOCAL REPUBLIC AWARD」の取組なども掲載。 いまコミュニティは可能なのか、そのために何が必要なのか。 美しい都市空間を提案し、その実現を目指す人たちと問い続ける、『都市美』創刊号。

創刊の辞 山本理顕

特集 コミュニティ権 新しい希望
コミュニティ権 国家権力に対抗する権力 山本理顕
家族の成立 コミュニティへの飛躍 大澤真幸×木村草太×山本理顕
建築はコミュニティをつくれるか 経済・記憶・時間 小熊英二×山本理顕
ハンセン病患者たちの「共生の共同体」 武田徹
宗教とコミュニティ 同苦・同悲のつながりへ 島薗進

大学建築論
大学教育とその建築空間化 山本理顕
建築空間とサインデザイン 廣村正彰×山本理顕
名古屋両側町化計画 西倉潔
ドキュメント 名古屋造形大学建築記
 開かれた大学を目指して 蜂屋景二
 教室のない大学 玉田誠

論考
記憶と沈黙 日本のアーティストは日本の近い過去にどう応答したのか? 前編  谷尾(布野)晶子/訳者まえがき・布野修司
なごや寺町まちづくり 西倉潔
旅地蔵—阿賀をゆく—  髙橋伸行

LOCAL REPUBLIC AWARD
LOCAL REPUBLICの思想 田井幹夫
LOCAL REPUBLIC(地域社会圏)と自治 陣内秀信×北山恒×ジョン・ムーア×広井良典×山本理顕
人と人が重なり合う町、次の世代に継承する町 蜂屋景二

執筆者紹介