都市美 第2号

山本理顕 責任編集

単行本 A5 ● 246ページ
ISBN:978-4-309-92232-4 ● Cコード:0030
発売日:2021.09.23

定価2,200円(本体2,000円)

 

「都市美」を取り戻す
-都市が美しいのは、そこに住む人々の生活が美しいからである。
満ち足りた生活がそこにあるから美しい。
すべての芸術活動は、そこに住む人々の生活を美しいものにするためにある。
美しい地域社会をつくるためにある。 (『都市美』編集委員会)

美しい都市空間を提案し、その実現を目指す人たちに寄り添い、問い続ける、『都市美』の第2号。
今号の特集は、「公的空間の作法」。
今の日本の政治家の振る舞いには、決定的に美学が欠落している。
古代ギリシャでは、議論をするということは、公的空間において作法の美学を演じることであった。
作法を演じる都市空間・建築空間はどうあるべきか。公的空間での人々の振る舞いとは。

山本理顕「建築空間は作法を演じる舞台である」をはじめ、
あいちトリエンナーレ2019をめぐる公と私の空間や展覧会の政治性に関する、
津田大介×山本理顕の対談「伝える作法」、建築家の仲俊治、文化人類学者の小川さやか、
美術評論家の高橋綾子、谷尾晶子、布野修司らの論考を収録。

ほか、コミュニティをキーワードに地域社会圏の経済などについて語り合う、
鷲田清一×山本理顕の対談「両側町の作法」、
横浜市における過去・現在・未来における都市デザインのあり方、
名古屋造形大学の移転にともなう、地域とともにある大学の実践、
生活圏と経済圏が混在したコミュニティを賞する「LOCAL REPUBLIC AWARD」の取組なども掲載。

人々のための美しい都市、未来をつくるために、いま、芸術家は何をすべきなのか。
『都市美』は、これからも問い続けます。


〈目次〉
特集 公的空間の作法
建築空間は作法を演じる舞台である-山本理顕
伝える作法-津田大介×山本理顕
一人ぼっちの作法-仲俊治
都市のアナーキーを流用する タンザニアと香港の街角から-小川さやか

街の作法
両側町の作法-鷲田清一×山本理顕
横浜都市デザインの作法-北山恒
未来の横浜市民のために-横尾周
街をデザインする、役に立つ、無印の会社でありたくて-金井政明
ドキュメント 名古屋造形大学建築記
地域とともにある大学-蜂屋景二
街と人がアートをつくり楽しむ空間を-岡安泉×山本理顕

論考
対話するアートとは何か-高橋綾子
記憶と沈黙 日本のアーティストは日本の近い過去にどう応答したのか? 後編
-谷尾(布野)晶子/訳者あとがき・布野修司
ポストメモリーとしての「大東亜共栄圏」 隣組と町内会-布野修司

LOCAL REPUBLIC AWARD
宿泊と出版、地域の小商いをつなぐ-泊まれる出版社・真鶴出版 川口瞬(真鶴出版)
「ナリワイ×暮らし」のある風景「欅の音terrace」-若林拓哉(つばめ舎建築設計)
ものづくりを軸に地域社会を再編するコレクティブ @カマタ-連勇太朗(株式会社@ カマタ)
路地からはじまる小さな経済・その後―祭り衆がつなげるTerritorialshipとTrustship
-栃木県鹿沼市旧市街 渡邉貴明・風間教司・永峰麻衣子